『 美術維新 ~それがArtの役割ぜよ~ 』

高知大会を終えて

研究部長 高知県立高知西高等学校 越智篤史

 参加者の皆様、発表者の先生方、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
 2日間で3分科会、計15本の実践が発表されました。どの取り組みも創意工夫にあふれ、身近ですぐにでも実践できそうなものから、高度で規模が大きいものまで、幅の広い内容でした。実践者の情熱や美術に対する気持ちが伝わり、「自分も明日からがんばりたい」と強く思いました。
 研究編集部から提案した分科会でのグループ交流会(付箋貼りの意見交流会)は「せっかく出会った先生たちと膝を交えてお話がしたい。」「ひと言でもしゃべって帰ってもらえたら」と私たち研究部がはじめから何としてもやりたかったことでした。そのための時間確保と、ついでに予算削減のために、パネラーや助言者を招かない大会としました。もの足りなさもあったかもしれませんが、参加者ご協力のおかげで高知の若い教師にとってもこの上ない勉強の場となりました。
【ご意見】
・グループ交流会では各府県の先生らの生の声が聞けて良かった。
・これまでの発表は実践規模が大きく、自分の学校の現状とかけ離れた印象があったが、今回は身近な報告でかつ丁寧な実践でより参考になった。
 
 助言者もなく、分科会ごとのまとめを行いませんでしたので、まとまりや結論のないものになったかもしれません。
【ご意見】
・鑑賞の授業がどのように行われているか、全国レベルでの実践例を知ることができた。大変有意
があった。
・グループ交流会は良い試みであったと思いますが、もう少し時間に余裕があれば良かった。
・助言者もなく少し発表しっぱなしだったという感じがした。もう少し意見交換がほしかった。
・諸問題についてもう少し深める時間があれば良かった。
・分科会全体を通しての「まとめ」と「全体討議」は必要だったと思います。少し未消化な気持ちです。

 深められらなかった課題は次回へ持ち越しということで、2012岡山大会にご期待下さい。
 
 美術、工芸教育は授業時数や教員数、生徒を取り巻く環境などにおいて厳しい状況が続いていますが、時代のせいにばかりせず、自分自身の授業への意識を常に新鮮に持ち続けたいと思います。
 発表や参加者同士の意見交換から「美術維新〜それがARTの役割ぜよ〜」を再確認できた大会になりました。本当にありがとうございました。

★....2012.7更新


★ 分科会の進行について事前のお知らせ ★....2011.8.10
 
分科会の進行についてお知らせです。
今回の分科会では、新しい試みとして各発表者の先生方に発表いただきました後に、小グループによるグループ交流会を企画しております。発表後の質疑応答の時間はもうけさせていただきますが、従来の分科会のように助言者の方はお願いしておりません。少しでも多くの先生方の意見発表と交流を中心に企画しております。ご協力をよろしくお願いいたします。

★2011高知大会 分科会日程

●第2日目8月18日(木)13:40~16:30(170分)

●第1分科会 美術、工芸教育をめぐる諸問題 高知市文化プラザかるぽーと11階 大講義室

発表者①増田 和剛(高知)美術とコミュニケーションによる美術教育実践
             ~美術教育の存在価値~
発表者②谷川 博史(香川)「芸術と社会性」
              ―油彩画による「マイノリティーの肖像画」制作を巡る授業報告―
発表者③岩井慎太郎(山梨)『わたしのプライド作品展』10年間の実践について
              ―「わたしのプライド作品展」から「やまなし全県高校生美術展」へ―

●第2分科会 授業の可能性高知市文化プラザかるぽーと9階 和室

発表者①井上 香二(高知)美術科で創る学校環境
             ―高知東高校総合学科での作品を学校へ残す授業実践―
発表者②織田 祐宏(福井)映像教育におけるデジタルカメラの有効性

発表者③平野 則夫(秋田)表現のヒントと手立ての工夫
             ―絵画「高校1年生の自画像」での実践事例―

●第3分科会 鑑賞教育の可能性 高知市文化プラザかるぽーと9階 第3学習室

発表者①越智 篤史(高知)言語活動と表現力を高める鑑賞教育の実践
             ―継続的な10分間鑑賞の取り組み―
発表者②森川 勝栄(秋田)言葉の力を取り入れた美術鑑賞学習
             ―思考の外面化と共有化を図る鑑賞学習の取り組み―
発表者③北川 正志(兵庫)姫路市立美術館 本丸 生野
             美術館と高等学校の連携による共同教育の可能性

●第3日目8月19日(金)9:00~11:00(120分)

第3日目8月19日(金)9:00~11:00(120分)

●第1分科会 美術、工芸教育をめぐる諸問題高知市文化プラザかるぽーと11階 大講義室

発表者④大西 史子(高知) 意欲を育むために
             ―情報デザイン科の取り組み―
発表者⑤内藤 英治(岡山) 〈2012岡山大会〉研究部会の取り組み
               ―『美術、工芸がもたらす教育の可能性』についての考察―

●第2分科会 授業の可能性 高知市文化プラザかるぽーと9階 和室

発表者④祖父江 建樹(高知) 「土佐の絵師・絵金」の水墨画・屏風絵を題材とした授業実践
               ―土佐の絵金をテーマとした鑑賞~作品制作~鑑賞―
発表者⑤小西 芳直(高知) 命の箱からの出発―BoxArtの授業実践―

●第3分科会 鑑賞教育の可能性 高知市文化プラザかるぽーと9階 第3学習室

発表者④若松 由希子(東京) 鑑賞教育と表現
               ―キャリア教育へのむすびつき―
発表者⑤高橋 承一(愛知) 鑑賞学習における表現活動


★ 各都道府県の皆様へ  口頭発表・文書発表について ★....2011.3.23の連絡です

発表者に決定した先生方には口頭発表・文書発表用の原稿を執筆していただいております。
例年とは違い8月開催ということで締め切りも早くなっております。お忙しい時期で恐れ入りますが、ご協力いただけますようお願いいたします。
 
 原稿の返送しめきり・・・平成23年 4月15日(金


★ 各都道府県の皆様へ  口頭発表・文書発表の選定について ★....2010.11の連絡です

各都道府県から2011高知大会への口頭発表者・文書発表者の選定をしていただきますようによろしくお願い申し上げます。誠に勝手ながら、2010神奈川大会終了後、依頼文書を各事務局に送らせていただきますので、お忙しいところ恐縮ですが,平成22年12月末日を締め切りに選定をよろしくお願いいたします。


2011年 8月18日(木)・19日(金) 高知市文化プラザかるぽーと
第1分科会 『美術、工芸教育をめぐる諸問題』
  各県、各学校の現状や課題についての具体的発展をもとに協議を行い、課題解決への方策や、これからの社会や学校現場に美術、工芸教育が果たす役割と可能性を探る。
第2分科会 『授業の可能性』
  受験学力が重視される中で。すべての学びの基本となる感性や創造性を育むために、どのような授業展開を目指すべきか。思考力、判断力、表現力等を育む授業とは。参加者の討論によって、教師自身が授業への意識を変えていきます。
第3分科会 『鑑賞教育の可能性』
  鑑賞教育で身につけるべき基礎・基本とは。参加者の討論によって、創造活動につながる鑑賞教育の可能性を探ります。

■お問い合わせは…
全国高等学校美術、工芸教育研究大会 2011高知大会研究部
〒780-8052 高知市鴨部2丁目5-70
高知県立高知西高等学校 教諭 越智 篤史
TEL 088-844-1221 FAX 088-844-4823 E-mail;atsushi_ochi@kt5.kochinet.ed.jp

■参加申し込みはこちら▶▶▶https://apollon.nta.co.jp/kochi-kyo11(日本旅行アポロンさんの窓口です)
           ★★参加申し込み終了しました。★★

 

 

 

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